よく映像が残っていたものですね。
両氏とも4回連続世界選手権の個人戦で決勝を争った伝説の人物です。団体戦で日本が5連覇したときの主力メンバーでもあります。
荻村氏は高校から卓球を始めて大学4年で全日本チャンピオンになりその後、世界チャンピオンになったという恐るべきスピードで卓球界の頂点に上り詰めました。
さらに荻村伊智朗は国際卓球連盟会長を務め、卓球の普及やピンポン外交で中国とアメリカの関係修復に貢献したと言われています。
さて動画の内容ですが、さすがに現在のプレイヤーの参考にはならないだろうと思っていましたが、練習内容を見ていると前後のフットワークや打球点の重要性、ミドルストレートへ打つ練習、さらには頂点をとらえた攻撃的なカット打法まで取り上げています。またバックハンドロング打法もしっかり取り上げられていました。なんで、この後日本国内で極端なオールフォア重視、バックハンド軽視の卓球が広がったのか理解に苦しみます。どこで先人の教えを歪めてしまったのやら・・・。ひょっとするとループドライブの普及が原因かもしれませんね。結果、打球点を遅らせる卓球が当たり前になったのかもしれません。
余談ですが、ワルドナー選手が日本国内の講習でロビングやカットを交えたラリーを見せるとふざけていると感じて帰ってしまった日本人の指導者が結構いたようですが、この動画を見るとカットやロビングも交えた練習をしてますけどね・・・。やっぱどこかで日本の卓球指導者の意識や価値観が偏っていたのでしょう。
日本の卓球は今でこそヨーロッパで修行した若手のおかげで国際大会でも復権しつつありますが、それまでは頭の固いというか、間違った方向に進んだ指導者が若手の成長を阻害していたのではないでしょうか?この点は大いに反省すべきでしょうね。
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