しかも、結構強い。その選手の名前は何志文(スペイン)。1985・87年の中国代表選手です。
Adrien Mattenet vs He Zhi Wen WTTC 2011
お腹も出てきてフットワークも衰えていますが、それでも反射神経と精密機械のようなラケットさばきは健在です。右打ち左押しといわれる伝統的な中国式ペンホルダーの表ソフト前陣速攻型の選手です。
ヨーロッパのプロリーグでプレイしているのは知っていましたが、まさか世界大会に出てくるとは驚きです。
構えやスイングを見ていると日本に帰化した偉関晴光さんを思い出しますね。1980年代のプレイヤーがいまだに世界レベルの大会でプレイできるのは、驚きです。
面白いのは打球するときに『アイヤ』とかけ声を出すところです。バックショートは達人のレベルに達していますね。このレベルのバックショートが出来るペンホルダー選手は今の日本に存在するのか?まさに鉄壁ショートです。
そしてフォアの強打もショートもサイドぎりぎりを狙って打ってくるから対戦相手も並のフットワークでは追いつけません。思わずため息が出ます。
結局、この試合は負けてしまいます。そして何志文を破ったフランスのマテネ選手が水谷隼との対決する可能性が高くなりました。マテネはこのあとシンガポールの強豪ガオ・ニン選手を撃破しています。今大会のダークホースとなる可能性が出てきました。水谷vsマテネの対決が楽しみですね。
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