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自分で考えることが卓球で強くなる近道

この前のスポーツニュースで元巨人の桑田真澄さんのコメントが印象的でした。要約すると『練習量よりも考えることの方が重要です。練習量だけ増やしてもケガをするリスクが増えるだけ。』

これは高校野球の選手や指導者に向けられたコメントですが、卓球にも通用する考えだと思います。



たとえば、素振り毎日300回!という数値目標を立てたとして試合で勝てるかどうか考えてみると分かりやすいと思います。素振りの目的がフォームの修正のためなのか、スイングスピードを上げるのかで内容が変わってくると思います。

日本の部活動の場合、数だけこなさせる指導者がいますがその結果どうなっているでしょうか?練習量の割にたいして強くないチームというのがいます。また団体戦では強いけど監督がベンチコーチに入らない個人戦になると上まで勝ち上がれない選手もいます。

これは、選手が考えたり分析する能力が低いからだと思います。技術レベルは高いのに勝てない選手はおそらくこのタイプではないでしょうか?

逆に、試合中にどんどん強くなっていく選手がいます。彼らは試合中にいろいろ情報を吸収して自分の卓球を修正していくタイプだと思います。

昔は、これは生まれつき才能を持っているのだと思っていました。彼らと自分のような凡人ではスタート地点が違うと・・・・。しかし、これは教育の差ではないかと気づきました。

彼らのような天才が日本の部活動で育った例はほとんどないと思います。試合で勝てない、卓球を楽しめない選手は、型にはめて思考力を奪う日本の学校教育の犠牲者ではないでしょうか?

選手のためにいっしょに考えるタイプの指導者が日本の学校にどれだけいるでしょうか?自分の体験や考え方を押しつけるタイプは山ほどいますけどね。

自分の意見をもてない、考える力を持たない若者が多いと大人たちは批判していますが、今の日本の指導者も同じではないでしょうか?危機的な状態になっても思考が停止して何も出来ない人間を今の学校教育はどんどん生み出し続けているとしたら・・・・。

日本のスポーツでは勝ち負けが重視されて、そこから何を学ぶのかという視点が昔より薄れてきているような気がします。まずは、その意識を変えることが重要だと思います。