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卓球界のヘラクレス:クレアンガvs王励勤(ワンリチン)より

2014/06/05
38ミリボール・21点制の試合なので現在よりもボールはよく飛ぶのですが、それを差し引いても凄い迫力です。今回紹介するのはギリシャの豪腕プレイヤーとして名をはせたカリニコス・クレアンガです。

卓球のプロ選手として生きるために少年頃に祖国を捨てギリシャへ亡命したというエピソードが卓球レポートにありました。生半可な決意ではないですね。日本では考えられないです。

さて彼のプレーはサムライの居合抜きのような強烈なバックハンドです。台から下がってもフルスイングのバックハンドドライブで劣勢をひっくり返すほどの威力があります。




ヘラクレスの名前は伊達ではなくバックサイドの球は多少短いくらいだと強引にバックハンドドライブで抜き去ります。

欠点はプレーにやや荒さが見られるという点でしょうか。このあたりがビッグタイトルを取れなかった原因かもしれません。ただし、卓球の常識をひっくり返す強烈なバックドライブは記憶に残りますね。

ちなみに対戦相手は世界チャンピオンになる前の王励勤(ワンリチン)です。このころはまだオーラがそれほどないですね。中国選手といえども昔から圧倒的な強さを持っていた訳ではないことが分かります。日本選手ももっと強くなる可能性を秘めているので頑張って欲しいです。